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神 理(じん まさし)氏が杜氏になって初めて手がけた八反錦米仕込の純米酒。04/09/11の神 理 氏を招いての当店のお酒の会で大好評だったお酒の一つだ。
タイプは東北泉のお酒で考えると雄町辛口バージョン寄りで淡麗な部類に入る。熊本酵母(協会9号の前身)を駆使して淡麗といえども酒質のシッカリした剛性感のある見事な仕上がりを見せている。神 氏曰く、やや味のノリが予想よりも遅いらしく、杜氏としては少々不満のようだがどうしてどうして、お酒の会の客人の喜びようはその不満を吹き飛ばしたのではないだろうか。
やわらかく口中に進入するスタイルは、東北泉らしい飲み手に優しい始まり方。バランスのとれた優しい味わいは、少しも崩れることがなく喉を通ってゆく。そしてココからがこの酒の楽しさが見えてくる。にわかにノリ始めた味のノリが一瞬 “顔” をのぞかせ、現時点では味を上回る酸がシャープなキレを演出、そして辛味のニュアンスを残す。そののぞかせた “顔” はいかにも銘酒の組成を感じさせ、ついついもうひと口。酒を知ってる人ならばなおのこと、この味の延長(熟成)に想像をかき立てられることだろう。
また、客人の希望もあり、もちろん燗にもしてみた。温度が上がることで味わいが広がり、ひと足早く近い将来の熟成感を感じることができた。この燗酒がまた絶品。オールラウンドな温度で食中酒としての優れた適応性をいかんなく発揮してくれた。 |