この蔵のお酒の中で、旨味、深味、口馴染みが最も秀逸な逸品。
特に謳ってはいませんが、現在出荷されている本醸造は2BY(令和2年度産)。
そもそもこの蔵のお酒は新酒でも山吹色に近く、更に年月(熟成)を重ねた色合いは、まさに琥珀色。
琥珀色の日本酒の理由を知っている方には、堪らないお酒です。
しっかりとしたお酒の骨格、年月を重ねて角が削れてきたまろやかさ、熟成されてきた旨味、そして全温度帯で適応する味わい表現。
最も特筆すべきは、お酒の味が強そうに感じても、ほぼすべての食べ物に合わせることができる柔軟性。
個人的には常温から燗がとても好きで、“熱いから少しぬるい”までの範囲の変化を味わうのがとても楽しい。
華やいだ香りや甘美な雰囲気は微塵もありません。
現代日本酒とは縁遠い、古来の日本酒の王道であろう雰囲気を感じる、そんな気持ちにさせてくれます。
このタイプのお酒が口に合う方にとっては、まさに抜群のパフォーマンスを見せてくれます。
●原料米 茨城県産チヨニシキ
●精米歩合 65%
●日本酒度 +16.9
●酸度 1.8
●アルコール度 16%
1800mlはこちら